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478.「先延ばし」をやめるだけで、人生変わる

この放送でもたびたび取り上げてると思うんですけど、人がなにかを続けるってわりと大変じゃないですか。
なにかを継続させるってね。
これはよく言われていることなんですけど、「物事を継続するには大体21日間かかる」って言われてるんですよね。
3週間、毎日毎日なにかを継続し続けたら、そのやり始めた物事っていうのが定着するっていうふうに言われてるんですよね。
だから「三日坊主」みたいな言い方もするけど、最初の3日乗り越えても、あと18日間ぐらい続けていかないと継続性としては定着しないっていうふうに言われていて。

そういう話はよく、この放送でもしていると思うんだけれども、その後にもうひとつ山場があって、辞めるっていう難しさってあるんですよね。
おそらくね、この話も前にしたことがあると思います。
大体、人間がなにかを始めて、辞めるまでに3つ山場があって、まず一回やるっていう山場ですよね。
なにかを始めようと思った時に、それを先延ばしにしちゃって始められないっていう最初の山場があって、その次に継続が定着する21日目の山場があって、そのあとに辞めるっていう決断をする山場があるんですよね。
これはやっぱり、自分がやっていることが定着して続いていると、辞めるのがもったいなくなっちゃって、辞めたほうがよかったとしても、なかなか辞めるっていう決断ができなくて、ずっと続けてしまうんですよね。
だから、初めのうちは続けるのが大変だったけど、今度は辞める方が大変になるっていうふうに変わっていくわけですよ。

僕もこの音声配信ね、週3にしましたけど、毎日やってたものを週3にするっていうのですら、やっぱりね、ちょっと後ろ髪引かれるものがあるわけですよね。
1年以上やっていたものを毎日ね。
やらない日を作るっていうのも、ちょっともったいないような気もしたりして。
完全に辞めるわけじゃなかったとしても、やっぱりちょっと悩ましいところがある。

でも、人間の時間っていうのは有限なわけですから、ずっとひとつのことを続けるって悪いことじゃないんだけども、もっと他のことをやった方がいいっていう時に、そのやった方がいい他のことに時間を割けなくなっちゃうんですよね。
前からやっていることばかりをずっと続けていると。
だから、時には辞めるっていう決断もしなければいけないというわけですよ。

じゃあなんで人間はなにかを始めたり、続けたり、辞めたりするっていうところに難しさがあるのかなって考えた時に、実はこれ、始めるのも続けるのも辞めるのもなんで難しいかって、理由はひとつだと僕は思ってるんですね。
それは、人間ってなにに一番体力使うかって、【決める】ことなんですよね。
決めるっていうのが人間はやっぱりしんどいんですよ。
それはちっちゃな物事であれば、それだけ使う体力は少なくて済む。
例えば、今日なに食べようかなっていうことだったら、べつになにを選んだとしても、そんなに致命的なことはないからね。
体力の使い方も少なく済むかもしれないけど、それでもね、たぶん、今日なにを食べるか決めるっていうだけでも、人がイメージしている以上の体力を使っていると思うんですよ。

僕はね、特にね、なにを食べるか決めるって人より体力いるんですよね。
なんでもいいから、なんでもいいものをさ、一個決めなきゃいけないってのも結構大変で。
だから、できるだけ自分の中でなにか迷わないでいいような仕組みを作るようにしてるんですよね。
この曜日はこれを食べようかな、みたいなことをなんとなく決めておくとか、こっちの方向に行った時はこれ食べようかなとかっていうので、もう決まっちゃってるようにするっていうか。
決めるっていうところの体力をできるだけ割かないような仕組みを作ると、人ってスムーズに生きられるような気がするんですよね。

それで、決断っていうことの一番の敵っていうのがあって、これは誰しもね、やってしまいがちなことだと思うんですけど、【先延ばし】なんですよね。
なにかを始めるって決めてるんだけど、始めずに先延ばしにしちゃう人もいるし、例えば役所に住所変更届を出さなきゃいけないのになかなか行かなかったり、とかもあると思うんですけど。
これはひとえに、さて行くぞっていうふうに決める決断を、どんどん後に、先延ばししてるんですよね。
それで、なにが体力使うかっていうと、「今日はいいか」、「あそこに住所変更行かなきゃいけないな、まあまあ、でも今すぐじゃなくていいか」って、今行かないことを一回決めてるわけですよ。
で、一週間後、「そういえばまだ住所変更してないな、ちょっとめんどくさいし、天気も悪いからいいか」って、また行かないって、もう一回決めてるわけですよ。
だから、決めなければ決めないほど、「やらない」っていう選択を何回も何回もしてることになって、結果的に人間の脳の体力みたいなものをみるみる消耗しちゃってるんですよね。
先延ばし癖のある人っていうのは、「一事が万事」ですぐに決めないので、今日はいいやとか今回はいいやみたいなことが日々たくさん出てきてしまって、結果的に一日の決断量が増えちゃってるんですよね。
先延ばしにすることを多くすれば多くするほど、一日の決断量っていうのは絶対増えちゃうわけですよ。
少なく済んでいるように見えて、じつは増えちゃってるわけですよ。

逆に、例えば住所変更しますって言った時に、「今日は行けないけど、来週のこの日のこの時間に行こう」ってスケジュール帳に書いてその時に持っていく人っていうのは、もう決断は一回で済んでるわけですよ。
そこに持っていくって決めてるわけだから。
で、その日は別に決めてないんですよ。
行くって決まってるんだから。
できるだけ物事っていうのを先延ばしせずに、別に今すぐやらなくてもいいんだけど、いつやるのか決める。
決まらないんだったら、やらないっていうふうに決める。
どうしようかなってもう考えないで、もうこれはやらないっていうふうに決める。
できるだけその判断を先延ばしにしない心がけをすることによって、たぶんね、日々生きている上での疲れ感って全然変わってくるような気がしますね。

かくいう僕自身が、ものすごい先延ばし癖が昔あってね、10代、20代の頃っていうのは、もう先伸ばしばっかりしてたんですよ。
そうするとね、ちょっと体がだるいんですよね。
頭の中が整理されてない感じが常にあって、なんかだるいっていうのが慢性的にあって。
それは脳がハイカロリーになっちゃってるんですよね。
つねになにかが頭の中に案件があり続けるから。
だから、絶対に頭の中から一回外に出すっていうことを繰り返しておく必要がある。
スケジュール帳に書くなり、やらないと決めるなりね。

今日の話のとっかかりとしては、物事を始めて、続けて、辞めるっていうプロセスの話だったんだけれども。
習慣事ではないにしてもね、さっきの役所の話だったり、買い物にいつ行くか、とかでもいいんだけど、そういうのは最初に悩んだ時に、もうバシッと、「いつどうする」って決めてしまうという習慣をつけるだけで、毎日がスッキリするような、僕自身そういう肌感覚があるので。
先延ばしの癖がある人は早急にね、やめた方がいいと思いますよ。
これはね、けっこう人生変わるレベルだと思います。
という、今回はそういう話でした。

はい、今日はそんなところで終わりにしようかなと思います。
今回もありがとうございました。バイバイ。