オンライン喫茶 4th place
オンライン喫茶しゃびのオフなひととき(テキスト)アーカイブ

5.「チャレンジをするのが怖い」との向き合い方

音声配信は昔からやったりしているし、最近ではThreadsっていうプラットフォームで投稿していたり、僕はアウトプットの多い方かなっていうふうに思うんですよね。
アウトプットっていうのは、人前でなにかを投稿したり、配信したりするっていうね。
お芝居も定期的にやっているので、お芝居も人前に出てやっているとかね。
営業職だから人前に出てプレゼンをするとかもあったり、とにかくなにかしら人前になにかをさらすっていうことが多い方かなと思うんですけど。

でもね、もともとそういうのすごい苦手だったんですよ。
人前でなにかをアウトプットするっていうのが好きなんだけど、すごく怖いっていうのがあって。
それを怖くないようにさせてくれた人がいるんですよね。
今回はその話をしようかと思って。

新しいチャレンジをするっていうのはなにがしか、怖いなっていう気持ちがあるじゃないですか。
でもね、なにかを始めたいなって思ったタイミングで始めないっていうのはもったいないっていうのもあって。
例えば音声配信を始めたいなって思ったタイミングが一番気分が高揚してるんですよね。
高揚している時にやるっていうのが一番勢いもあるし、いいんですよ。
これが1ヶ月置いちゃうと高揚感がなくなって、そういえばやろうと思ってたなっていう気持ちで始めなきゃいけないから、始める時の重い腰度合いが上がっちゃうんですよね。
やりたいなと思った時にやっちゃうのが一番ハードルが低い。

だけど、やっぱり怖いっていうのがあるから、何日も寝かしちゃって、結局やらなかったみたいなね。
そういうことが僕もたびたびあったなと思って。
で、それを和らげてくれたきっかけっていうのがあったので、今回そういう話をしたいなと思うんですけど。

あのね、僕の友達で、ライターさんをやっている人がいたんですね。
仕事でライターをしてるんですけど、その人自身がすごくアウトプットをするのが好きで、仕事以外にも音声配信をすごく熱心にずっと続けていたり、ブログとかね、そういう投稿も定期的にしてたりっていう、ほんとにね、アウトプット強者みたいな人だったんですよね。
でね、その友達に、僕、相談したんですよ。
アウトプットをしたいんだけどね、ブログを書いたりしてね、だけど、やっぱり怖くて。
書くんだけど、書いた後に見直しすぎちゃって、ツッコミを受けるんじゃないか、批判を受けるんじゃないかっていうのを意識して、めちゃくちゃ見直しすぎちゃって、それで疲れちゃうんだよね。
みたいなね、そういう話をしたことがあって。
とはいえ、こういった音声配信を誰も聞いてないところでただやるとかさ、日記を書く。
日記は怖くないじゃないですか。
別にね、誰も見てないし。
日記を書くとそういうのもありなんだけど、それだとあんまりモチベーションが上がらない、みたいな。
やっぱり多くの人に聞かれてなかった、読まれてなかったとしても、人前に出すっていうのをやりたいんだと。

自分ひとりで完結するのはちょっと物足りないし、それだと続かないっていう、わがままな相談をしたんですよね。
その時にライターの友達が「じゃあ、私だけが見てるところに一度投稿してみたらどう?」って言ってくれたんですよ。
当時、はてなブログっていうブログ、今でもあると思うんですけど、そこに鍵アカウントを作ってね、誰でも見られるような公開じゃなくてね。
鍵アカウントを作って、ライターの友人だけがフォロワーになって、そこにブログを投稿するっていうことをその人は提案してくれたんですよ。
だからその人しか見ないんですよ。
提案してくれたのもその人だから、僕の中で心理的なハードルが下がるんですよね。
誰かが見ててくれてるけど、その人しか見てない。
だから日記的じゃないんですよね。
でも、ちゃんとアウトプットはできているみたいな、そういう状態を作ってくれて。

その日からね、僕、毎日毎日、その鍵アカウントのはてなブログに投稿し続けたんですよね。毎日毎日。
それはそんなに見直ししないで、今日思ったことみたいなのを、バーって書いてやってたんですよ。
その人もその人で、別に僕の投稿をすごく見たいってわけじゃないんだろうけども、仏心で毎日見てくれて、見ると「いいね」みたいなのを押してくれたんですよね。
それをね、毎日毎日ずっとやってたら、ある日、やっぱり外でも投稿したいなって気持ちになって、普通にブログを投稿したんですよね。
そしたら、意外や意外、誰でも見られるところに投稿するのがあんまり怖くなかったんですよね。

何回も何回もライターの友達が見ているところに投稿するっていう習慣をしばらくつけた後に、誰でも見られるところに投稿したら、怖さっていうのが不思議となくなっていて。
ゼロじゃないですよ。
その人が見ているところに毎日毎日投稿するっていうことに慣れちゃったからと言って、一応はてなブログに投稿してるわけじゃないですか。
だから、外に飛び出しても、鍵アカではなくても大丈夫になったっていうのがあってね、それが僕の中のね、アウトプットの原体験みたいなのになってるんですよね。

そこからこういった音声配信だとか、YouTubeの配信だとか、そういったことを色々始めたり、それからお芝居もやり始めたんだけど、その時に怖いって思っていた気持ちがまったくなくなったわけじゃないけどすごい軽くなったし、もはや「あの時になんでそんな怖がってたんだろうな」みたいな感じになったんですよ。

なにかにチャレンジしたいっていう気持ちがあった時に、でもやっぱり怖い、みたいなね。
そういった時に、自己啓発的な本とかだと「まずは行動してみるのが大事なんだ」って言って、「まず一歩踏み出すんだ」と。
「『えいっ』とやってみれば新しい世界が見えるんだ」みたいなことも確かにそうなんだけど、やるのが怖いっていう気持ちって逃れられないと思うんですよね。
人間って生き物だから、生存本能みたいなのがあるので、なにかをやったことで自分の身に危険が晒されるんであれば、それは嫌だよねっていうのは、別にブログ書いたところで取って食われるわけじゃないってわかってるんだけど、やっぱりそれって防衛本能みたいな、生存本能みたいなものが働くもんなんだと思うんですよね。
その時に、それと戦うっていうのもストイックでいいんだけど、防衛本能みたいなのが働かない仕組みで一歩踏み出すっていうのをやってみるっていうのはね、僕はめちゃくちゃいいなっていうふうに思うんですよね。うん。

言いたいのはふたつで、ひとつは、やりたいって思ったタイミングを逃しちゃうと、始めるタイミングって難しくなってくるんですよね。
高揚感がまずなくなっちゃうから。
だから、「自分は高揚している」「これをやってみたいんだ」と思ったタイミングでまず始める。
必ず始めるっていうことと、その時に、自分の生存本能が脅かされている感覚っていうのと変に戦おうとせずに、その生存本能スイッチが入っちゃわない方法を取るっていうのもね、僕はいいんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。
例えばプレゼンをする時に、プレゼンの準備をする段階でさ、社内でプレゼンを聞いてもらうっていうのもハードルが高くなったりするじゃないですか。
プレゼンってさ、社外でお客さんに対してするのと、社内でするのとって、社内でするから気楽ってことは決してなくて。
社内ですればしたで、社内の人の方が色々ケチつけてくるみたいなね。
お客さんはケチつけてこないわけですよ。
刺さらなかったらいい返事をくれないだけでね。
だから、そういうのだと心理的障壁が下がらないから、例えば家族に見てもらうとかね。
誰も聞いてない、カラオケボックスとかでやってみてから、家族に見てもらって、社内で見てもらってプレゼンをするとか。
カラオケボックスでやるのは怖くないじゃないですか。さすがにね。

でもさ、それって日記と一緒なんだけど、カラオケボックスでプレゼンの練習するってなかなかないから、それだったらそんなめんどくさくはなんないだろうから、ちょっとやってみるかみたいなね。
しゃべる系はね、音声配信もそうなんだけど、誰かに向かってしゃべってますよと、目の前に30人ぐらい人がいますよっていうのを想定してしゃべる、声をある程度張ってしゃべるとかさ、こういうことに慣れてないと、もそもそしちゃったりするっていうのもあるから、防音装置のあるカラオケで一回ぶわーってしゃべってみるっていうのはね、いいんですよ。

僕、お芝居の練習をするときも、もごもご、もごもごさ、家とかさ、道で歩きながらセリフの練習をするよりも、場所を取って、大きな声で練習した方がめちゃくちゃはかどるんですよね。
外に向けて開放された状態でしゃべるのと、もごもごしゃべるのとじゃ全然違うんでね。

そういった形で、自分の中の心理的障壁がまったくない、まったくないとは言わないまでも、ちょっとしかない状態で一回やってみるっていう超スモールステップっていうのはね、僕はね、いいと思いますね。

今でこそ、こういう音声配信は、僕はもうまったく「怖いな」っていうのもなくなってるし、慣れっていうのもあるしね。
なにかを始めようと思ったタイミングで、すごいちっちゃいステップを踏んでみるっていうのがいいんだろうなっていうのを、僕はそのライターさんの助言によってね、ライターさんにもすごいお手数をかけたわけですけどさ、僕の毎日の日記を見てくれたりしてね、そういったステップを踏んでみるのが僕にとって良かったので、今回はそういったお話をしてみました。

もし、なにかを始めるのが怖いって思っている方がいたら、自分がチャレンジをするときのスモールステップはどういうことがあるかなっていうのをまず考えてみて、始めてみていただけるといいかな、なんていうふうに思います。
はい、今回はこんなところで終わりにしようかなと思います。
今回もありがとうございました。バイバイ。