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オンライン喫茶しゃびのオフなひととき(テキスト)

492.便利と健康

この1年半ぐらいかな、体に湿疹が出るという症状に悩まされていましてですね。
それで、場所があっちこっち移るんですよね。
例えば、足にブツブツができていたと思ったら、それが良くなってきたら今度は腕に移って、背中に移って、みたいな。
あっちこっち転移するっていうか。

それで、ずっと皮膚科に行ってるんですけどね。
いたちごっこみたいな感じなわけですよ。
アレルギーの薬もらって、飲んで、かゆいんですけど、かゆくなったところにお薬塗って。
そんなこと、ずっと繰り返してて。
原因がね、よくわからないらしいんですよ。
ウイルスで感染するようなことでもないし、人にうつるようなものでもないんですって。

多形慢性痒疹(たけいまんせいようしん)とかっていうものらしいんですけどね、無理やり名前をつけると。
とはいえ、なにか理由はあるんじゃないかなって。
例えばメンタルなのかなとか、食生活なのかなとか、睡眠不足なのかなとか、いろいろ考えて、自分の中でも改善してきたわけですよ。
ストレスとか、結構忙しかったりもしたからね、去年とか、一昨年とか。
自分の気分が張り詰めていないように、張り詰めすぎないように、生活スタイルを整えてみたり、食事も脂っこいものとかよく食べていたんだけど、そういうのをやめたりしたりね。
あとは運動したり、よく寝るようにしたりとか、いろいろ心がけてたんですよ。

それでもね、抜本的な解決にならなくてね。
これ、なんなんだろうなって。
結局わかんないんですけど、ある時、その皮膚科のお医者さんから、インナーを変えた方がいいですよって言われたんですよね。
ポリエステル生地の下着じゃなくて、綿100パーセントのやつを使った方がいいですよって言われて。
で、変えてみたんですよ、最近。

下着ってポリエステル100パーセントとか、そういうやつが多いんですよね。
吸水速乾って速乾性が高いから、汗をかいてもすぐ乾いてくれるので便利だからさ。
例えばユニクロのエアリズムとか、ヒートテックとか、そういうのも大体ポリエステルなんですよね。
お店を見ていても、ポリエステル素材のものが今めちゃくちゃ多いですよ。

でも、それがあんまり皮膚に良くないっていうんで、綿のものに変えてみたんですよ。
そしたらね、如実に良くなって。
今はもう全然、ちょっとまだ少しかゆみが残ってたりはするけど、すごい良くなって。
着るものを変えるだけで、こんなに変わるんだ、と思って。
だから今は上下綿のを着てるんですよね。
長袖の綿のインナーの上と、あとね、おじいちゃんが履いてそうな、ちょっとロング丈のさ、下着みたいなやつ。
だから、下着姿になったら、ちょっとおじいちゃんっぽくなっちゃうんですけどね。
それがちょっと受け入れ難くもあるんだけど、背に腹は変えられないということでね、それを着ていたら、本当に良くて。

わからないものですよね、物事の原因ってね。
こんなにあっちこっちブツブツになるから、これはきっとストレスなのだろうなと思っていて。
ポリエステルの下着を着ているからブツブツになっているっていう直接的な話でも、たぶんないんですよね。
ブツブツになってしまう、湿疹を悪化させる原因として、ポリエステルがあるっていう感じだから。
だからたぶん、綿の下着を着ていても、ストレスがすごいある状態だったり、運動不足だったり、食生活が荒れていたりすると、どっちにしてもなっちゃうのかもしれないけどね。

僕が子供だった頃は、下着なんかは綿素材のものが多かったんですよ。
小学校の時、サッカーを習ってたんですけど。
今はさ、サッカーのユニフォームって、かなりツルツルしたナイロンとかポリエステルとか、そういうすべすべした素材のものが多いんだけど、僕が小学校の時ってまだ、綿素材のユニフォームだったんですよね。
昔のサッカー選手の写真とか見ていると、スポーティな感じじゃないんですよね。
体に、ふにゃっとフィットしちゃってるような感じの、今とは全然質感の違うユニフォームをね、昔のベッケンバウアーなんかは着ているんですよね。

だから、世の中的には便利になってると思うんですよ。
そういうやつ(化繊素材)の方が着心地が良かったりするからね。
便利になってる反面、それが自分の体にとっていいことなのかって、わかんないってことですよね。
食生活もさ、簡易に食べられるものって、すごい増えているわけじゃないですかね。
例えば、マクドナルドなんかは、モバイルオーダーで席に運んでくれたりなんかしてさ、パパッと食べられて、み
たいなさ。
冷凍食品とかね、家で食べるにしても、別に料理が作れなくたって簡単にご飯が食べられるじゃないですか。
自炊できなくてもね。

だけど、昔のスタイルの方が仮に健康的なのだとしたら。
なにかしら、体に蓄積されてしまうもの、現代になって現れたものってあるのかもしれないですよね。
うん、難しいね。
自分の体にとっていいものはどういうものなのかってさ、一日や二日でわかるものでもないからさ。
僕は体に湿疹ができるようなことにならなければ、綿のインナーを着ようなんてゆめゆめ思わないし。
絶対、吸水速乾のやつがいいよね、って思って。
僕、仕事でも、ポリエステルみたいなスポーツ用のタイツあるじゃん、インナーの。
あれを着ていたんですよ。
服の質感がゴワゴワするのが嫌で、吸水速乾インナーを着るのが好きだったんですよね。
でも、それは皮膚にとってはあんまりいいことじゃなかったっていうのは、最終的に今わかったんですけどね。

便利なものがいいのかっていうと、そういうわけでもなかったりするのかもしれないね。
だから、自分の生活を見直すときに、どうしたらコスパよく、タイパよく便利に過ごせるのかっていう視点ももちろん大事なんだけれども、ジャンキーに問題解決できるものっていうのは、もしかしたら裏があることが多いかもしれないね。

ポリエステル率の高い下着ってやっぱりね、着心地がいいっていうのもあるんだけど、たぶんそっちの方が安価なんですよね、作るのが。
(化繊の下着と)比べると、綿の方が高いんですよ。
昔ながらのグンゼっていう大手、あれ、主に男性なのかな。
男性も下着メーカーのは高いんですよ、やっぱり。
ほとんど綿を使っててね。
だから、そっち(化繊)の方が安く作れるから、そういうのが増えてるってことも往々にしてあるわけですよね。

例えば冷食とかさ、冷凍食品でチャーハンを食べた方が、チャーハンを作るより安いんじゃないかなと思うんですよね。
ニンジンとか肉とかいろいろ買ってきて、ご飯炊いて作って食べるよりも、絶対安く済むはずなんですよ。
自分がそれを作るのにかけている時間のコストも考えたら、はるかにそっちの方が安いんだけど。
安いものっていうのはなにかしら、心身の健康にマイナスがあるのかもしれないから。
たまにだったらいいと思うんですよね、僕も。
下着なんかも、綿を着ていたり、ポリエステルを着ていたりするんだったらいいのかもしれないし、ファストフードも毎日じゃなければいいとは思うんだけど、やっぱり自分の中でスタイルが決まっているようなものに関しては、それが健康にどういう影響があるのかってことは考えた方がいいのかもしれないよね。
自分では気づかなかったりするもんね。
僕もこんなふうにならなかったら、絶対気づかないからね。

そういうわけで、自分が日々の中でルーティン化しているものに関してはちょっと気を付けて、どういうものを身につけて、どういうものを摂取して生活しているのかってことに自覚的になった方がいいのかもしれないなという、そういうお話でした。

はい、今日はそんなところで終わりにしようかなと思います。
今回もありがとうございました。バイバイ。