こないだね、ディズニーシーに家族で行ってきたんですね。
初めてディズニー関連のホテルに泊まったんですよ。
「トイ・ストーリーホテル」だったかな。
「トイ・ストーリー」の世界観で作られたホテルがあってね、そこに泊まってみたんですけど、すごいかわいかったですね。
設定があって、「トイ・ストーリーホテル」に到着すると、僕らはおもちゃであるっていう扱いになるらしいんですよね。
おもちゃとして泊まりに来ているっていう扱いになって、だからおもちゃとして振る舞わなきゃいけないみたいな、そういうちょっと小ネタもあったりして。
うん、すごく面白いホテルでしたね。
僕、初めての経験なんですけど、帰りにスタッフの方と一緒に写真を撮るっていう、そういうのがあって。
僕らゲストは「ゲストのおもちゃ」として、「ホテルのおもちゃの人たち」と写真を撮るみたいな、ごっこ遊びの延長線上で写真を撮るっていうね、そういうのもあったりして。
もし行く機会があったらぜひ「トイ・ストーリーホテル」に泊まってみてほしいなと思うし、なにより、デザインが良かったですね。
まわりにも別のホテルがあるわけですよ。
で、その中に、ひときわカラフルな「トイ・ストーリーホテル」があるんだけど、やっぱりデザイナーの人ってすごいなと思うのは、まわりのホテルから浮かないような色合いにしてあるんですよね。
となりのホテルとの境目になっている部分は、視覚的に似た色合いの壁にしてあったりして、なだらかに「おもちゃの世界」に入っていけるような風景になってるんですよね。
そこだけが浮いてるんじゃなくて。
ディズニーランドとかディズニーシーって、外の風景が見えないようになってるんですよね。
外の風景とまったく隔絶されて見えないようにすることによって、その世界観で作られてるんですけど、ホテルはどうしてもまわりのホテルと空間的に地続きになっちゃってるから。
それがね、なだらかになるように設計されていて、すごいなと思いましたね。
USJはけっこうゴリゴリでも平気で、外の風景とか見えててもお構いなしみたいなところがあったり。
キャストの人もそんなに、ディズニーランドのスタッフ、キャストって言うんだっけ。
あの人たちみたいに演出されてなくて、普通のお兄ちゃんお姉ちゃんがやってるみたいな感じで、(ディズニーランドとは)一線を画しているんでしょうね。
わりとアットホームな雰囲気なのがUSJだし、外から隔絶された世界観みたいなものも別に作ろうとしてないなって。
だって道路とか見えてますからね。外のね。
そういう違いもあって、面白いなとは思うんですけれども。
ディズニーランドのキャストって、やっぱりすごいですよね。
きちんと演出されているというか、ちょっとした役者さんじゃないですか。
僕、「ジャングルクルーズ」っていうアトラクションが大好きなんですよ。
ジャングルの中を船に乗って探検するみたいな、ほんとに川の中を行くようなアトラクションなんだけど。
アトラクションとしてはね、そんな大したことないんですよ。
置き物のワニとかさ、原住民の人(の置き物)とかがいたりして、それを見ながら進む、みたいな。
大したアトラクションじゃないんですけどね、「ジャングルクルーズ」はほんとにキャストの人の腕が問われるっていうか、その人たちのトーク次第で面白くもつまらなくもなっちゃうわけですよ。
「ワニが来た!」みたいな演出でお客さんたちの気持ちを盛り上げていかないと、ただ置き物の中を泳いでるだけみたいなアトラクションになっちゃうから、すごく腕が問われるんですよね。
なかにはほんとに芸達者な人もいたりして。
僕はディズニーランドに行くと、必ず「ジャングルクルーズ」に乗るんですよね。
今回、僕が行ったのはディズニーシーだから、それには乗ってないんですけど。
ディズニーシーに新しいエリアができたでしょ。
ピーターパンとか、アナ雪とか、4つぐらいアトラクションができたんですけど、4つできたうちの3つに乗れたんですよ。
ティンカーベルのやつだけ乗れなかったんだけど。
(※フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー)
その他の3つは乗れたんですけど、その中でもね、ピーターパンが一番良かったね。
(※ピーターパンのネバーランドアドベンチャー)
物質的なところと映像が組み合わされていて、すごく盛り上がるアトラクションで。
今ね、すごい人気があるから、4つ全部乗るのって難しくて。
僕も始発で行きましたからね。
だから全部乗るのはなかなか厳しいけど。
一番人気は「アナとエルサのフローズンジャーニー」なんですけど、アナ雪よりもピーターパンのほうが僕は良かったなって感じましたね。
どれかひとつしか乗れないってなったら、ピーターパンがおすすめなんで、乗ってみてもらえるといいなと思います。
思い出すと、アナ雪とピーターパンとラプンツェルのに乗ったんですよね。
(※ラプンツェルのランタンフェスティバル)
僕の中のおすすめ度合いとしては、ピーターパン、アナ雪、ラプンツェルの順番ですね。
ティンカーベルはちょっとわかんない。
乗ってないからね。
ラプンツェルはね、ここで見せなきゃいけないだろうって一番のポイントがね、ちょっといまいち乗せきれてなかったかなって感じはしましたね。
うん、ちょっと惜しいなって感じはしました。
アナ雪は結構面白かったですけどね。
それでね、僕が今日話したかったのは、ディズニーシーに行ったから思い出を語りたいって話ではあるんですけど、ディズニーのキャストって一回経験してみた方がいいよねって。
人気だから、なかなかなれないのかもしれないけど。
僕、お芝居やってるじゃないですか。
お芝居を経験するっていうのとはちょっと違う経験ができるなって思うんですよね。
どうしてもお芝居って、「お芝居をしている人をお客さんが見に来る」っていう構図じゃないですか。
だから、お芝居の人って「僕ら演者ですんで」みたいな感じで、「僕らを見てください」みたいになりやすいんですよね。
「僕らを見てください」ってやらないことにはさ、お客さんが見に来てるわけだから、どうしても。
だから、「自分たちが主である」って感じで演じちゃいがちなんですよ。
それがまったくないと演者としては成り立たなかったりもするから、そうなってもしょうがないっちゃしょうがないんだけど。
でも、ディズニーのキャストの人たちって違うじゃないですか。
お客さんが主人公で、お客さんがあっちこっち歩いていろんなアトラクションを楽しむ。
その世界を案内するためにキャストがいますよ、って。
だけどキャストも店員さんとは違って、ちゃんと演じてますよ、っていう。
この感じってやっぱりね、身に着けておくべきだなと思うんですよね。
僕らってさ、日々お客さんになったり、サービスの提供者になったりするわけじゃないですか。
働いてる時はサービスの提供者だし、お客さんの時はサービスを提供してもらう側なわけだけれども、常にそこで人に気を遣うというか。
「相手あってのものだよね」とか、「自分も人と接してるんだ」っていうような。
「人と一緒にいるときの自分」を演じる、みたいなことはあると思うんですよね。
この、自然な人間関係の築き方をね、ディズニーの感情を学ぶと、なんかスキルアップできそうだなっていう気がしますね。
日常であんな振る舞いしてたら変なんだけど、ああいう開かれた場所、「晴れとケ」で言うと「晴れ」の場の中で、人にサービスを提供するっていう経験をすると、ふだんもサービス精神が養われるような気がするし。
僕みたいに人前に立ってしゃべる時も、「自分の話を聞いてください」みたいなエゴイスティックな感じにならずに、ちゃんとお客さんの立場に立って、見に来てくれた人たちの立場でやれるようになるんじゃないかな、なんて気がしたんでね。
ディズニーランドのキャストの立ち位置っていうのは非常にいいなって思いますね。
ディズニーランドのアトラクションがそもそも僕が好きかっていうと、別にそんなに好きってわけじゃないんですよ。
だから、積極的にディズニー行きたいな、とか、誰かを誘って行こうぜって言うほどでもないんだけど、それでもキャストっていうのはいいなと思いますね。
ディズニーランドのアトラクションはね、やっぱりディズニーって映像系が強いところだなって思うんですよね。
物質的に設計されたものが、映像に比べるとちょっと安っぽく見えてしまうっていうのは、それはすごく感じるんですよね。
たぶん、材質とかそういうのもさ、そんなにいいものが使われてるわけじゃないのかもしれないなって思ったりね。
だから、キャストのクオリティと、映像のクオリティ、それからミッキーマウスとか、ああいうキャラクターも出てくるわけじゃないですか。
で、あの人たち…「人」じゃないな、キャラクターの動きやパフォーマンスのクオリティだったり、舞台も素晴らしいじゃないですか。
それに比べるとやっぱりね、乗り物に乗った時に、同じ動きをする置き物みたいな、実際の人じゃなくて作り物が同じ動きをしたりとかさ、ああいうのはちょっとちゃちい感じがするなっていうのは、僕はディズニーに関してはかねがね思ってたんですけど。
それを補ってあまりあるほどの世界観の演出っていうのもありますよね。
今回はディズニーシーと「トイ・ストーリーホテル」に行っていろいろ感じたことをお話しさせていただきました。
僕自身がディズニーファンではないからね、この話を聞いて「それはディズニー的には違うよ」ってディズニーが好きな方は思うかもしれないんですけど、もし、そういうことがあったら聞かせてもらえたらなと思います。
はい、今回はそんな形で終わりにしたいなと思います。
今回もありがとうございました。バイバイ。