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オンライン喫茶しゃびのオフなひととき(テキスト)アーカイブ

15.ネガティブな気持ちになった時の対処法

昨日の放送(14.ライブ配信のいいところ)で、インスタライブにゲスト出演したっていうお話をしたんですけど。
その中で出てきた話題で面白いなと思ったので、それを取り上げたいなと思うんですけど、「落ち込んだ時ってどうしますか」っていうね、落ち込み対処法ですよね。
そういう話題が出たんですよね。

それぞれ、落ち込んだ時にこうするよとか、あまり落ち込まないなとかね、そういうポジティブな話も出てきたりして。
その時は4人でコラボ配信していたってこともあったので、さらっとお話をしたところなんですけど、このテーマ、結構面白いなと思って。

基本的に落ち込まないよっていう人ってさ、相当ポジティブで、すごい人だと思うんですよ。
多くの人はやっぱり、落ち込むことなんてざらにあると思うんですよね。
僕も全然落ち込む方なわけですよ。
その時に、どういうふうにするかなっていうことを、ちょっと考えてみたくてね。

僕は喜怒哀楽が激しい方なんですよ。
すぐ面白くなっちゃうし、すぐ喜んじゃうし、その反面すぐ怒るし、すごく悲しい気分になるし、そういうことが一日の中でも目まぐるしく起こるタイプの人間なんですよね。
だから、けっこう落ち込んでいても、その10分後にはもうケラケラ笑っているっていうこともざらだし、あんなに楽しそうにしてたのに、もうふてくされてんじゃん、ってこともほんとにあるんですよ。
そんな中で、僕なりに対処法としてね、そういう僕みたいなタイプの人って感情に引っ張られやすいんで、そのコントロールをする。
その時の感情で言ったらさ、すごい感情的な人みたいになっちゃうから、感情に引っ張られないように、落ち込んだり怒ったりするネガティブ感情の対処法みたいなことはやってるなっていうふうに思うんですよね。

対処法はふたつあって。
ひとつは、これはね、事前準備のところなんですよね。
落ち込んだ時にどうするかっていうよりも、落ち込んだ時に対応できるような事前準備としてやっていることがあって、それはね、瞑想なんですよ。
瞑想って、迷って走る方じゃないですよ。
座禅みたいなやつね。
座禅みたいなやつ、それをやってるんですよ、瞑想っていうのをね。
昔、瞑想の先生の資格を持ってる人が友達にいたので、教えてもらって、毎日やってるんですね。
そうすると、感情とか思考を切り離すっていう訓練になるんですよね。
切り離した方がいいことばかりではないんですけど、切り離せるようになる訓練。
面白いんですけど、人ってなにも考えないで座っていると、10秒もするとね、なんか考えるんですよね。
人間は考える生き物だから、考えないでいても、不思議と思考が入り込んできて、なにかを考え出すんですよね。
今日のご飯はどうしようかしら、とかさ、明日の仕事でどうとかね。
そういえば、あの映画まだ見てないから見たいな、とかっていう、きっかけからどんどん思考が巡ってくるっていうのが仕組みとしてあって。
そうすると、その思考の方にどんどん引っ張られたり、入ってくる思考がネガティブなものだったりすると、なにも起こってないのにちょっとイライラしたり落ち込んだりってことも起こったりして。
そういったことを切り離せるんですよね、瞑想やっているとね。

瞑想の種類にもよるんですけど、僕がやっている瞑想に関しては、そういった感情や思考が入ってきた時に「今、悲しい気持ちになったな」っていうことを頭の中で言葉として思い浮かべて、「呼吸に戻ろう」って、呼吸に意識を戻していくっていう瞑想の仕方なんですよ。
そういう思考が起きた時も、「今、考えたな」っていうことを頭で確認して、「呼吸に戻ろう」って、呼吸に意識を向ける方に戻っていくっていうね。
それをやっていると、日常生活の中でネガティブな気分になることがあっても「あ、今ネガティブな気分になっているな、呼吸に戻ろう」みたいな感じで、切り離しやすくなる。

実際にネガティブ事案が起こった時のための準備として瞑想してるっていうのがひとつあるのと、もうひとつは、感情を他の方に持っていくっていうことをしますね。
これは特に、腹が立ってる時に多かったりするんですけど、「腹が立ってるのは自分じゃない」と。
自分じゃないですか。
私が今腹が立ってるわけじゃないですか。
それを他の対象に持っていく、「感情」と「私」っていう主体を別の方に持っていくっていうことをやっていて。

ちょっと言い方が小難しいんですけど、話としては非常に簡単で、例えば僕の場合はサッカーを見たり映画を見たりするのがそれに当たるんですよね。
例えばサッカーで僕は応援しているチームがあって、バルセロナというサッカーチームが大好きなんですけど、バルセロナの試合を見るとするじゃないですか。
そうすると、僕はバルセロナっていうサッカーチームを応援して、勝ったら喜ぶし、負けたら悲しむわけですよね。
負けちゃって落ち込んでる時に、「負けちゃったら元も子もないじゃん」ってまたネガティブになって。
その時に、私が悲しい思いをしたっていうモードから、一度、「私」っていう主体から「バルセロナのサッカー」っていう方に主体が移っていくので、非常に切り離せるんですよね。
仮にバルセロナが負けちゃったとしても、バルセロナが負けてしまったっていう他者の敗北に感情が移るので、自分が「こんなことがあって落ち込みました」っていうところから感情を切り離しやすいっていうのがあるので。
主体が離れる、自分っていう主体から離れる方が、僕の中ではいい打ち手かなっていうふうに思ってるんですよね。

映画を見るのがまさにそうで、映画の中のお話っていうのは、僕と関係ないわけじゃないですか。
でも、その映画の主人公に感情移入して、すごく楽しい気持ちになったとか。
だとすると、僕と関係のないことですごく楽しい気持ちになったなっていう形で、その落ち込んでる感情から切り離すことができるんですよね。
その出来事自体がそれによってなくなったわけではないから、落ち込んでるっていうことがあるとしたら、それで全部落ち込みがなくなることはないんだけども。
でも当事者としてさ、落ち込んでいる状態、「もうダメだ自分なんか」みたいになっているところから一回切り離すと、切り離したあとで戻ってきた時に自分の身に起こった出来事をいくぶん客観視できるようにっていて、元の状態よりは落ち込んだ状態じゃなくなるし、この先どうしようかっていう建設的な方に自分の頭を持っていけるので。
僕はね、そういうやり方をしてますね。

日頃の準備としては瞑想をやっているし、実際そういうふうになってしまった時はサッカーを見たり、映画を見たりして、自分の外に感情を持っていくっていうことをするとね、ずっとなにかで落ち込んでるっていうこととか、ずっとなにかに怒ってるってことってほとんどなくなった気がしますね。
ちょいちょい怒るとかはありますよ。
細かく怒ったり、細かく悲しんだりなんて、変な話、毎日ありますけどね。
まあね、ありすぎちゃうっていうのもあるけど、僕みたいな感情的な人でも、それでコントロールが多少はできるようになってるわけだから、このプランはなかなかいいんじゃないかなと思うんですよね。

どっちかっていうと落ち着いてる方、滅多に怒ったり悲しんだりしないよって方にとってみれば、これをやったらもうほとんど仏のように生きられるんじゃないですかね。
うん、僕は全然生きられないですけどね。

そういうことで、喜怒哀楽の激しい僕が、どのようにして落ち込みとかネガティブ感情に対処しているかっていうことについて話をさせていただきました。
そんなところで終わりにしようかなと思います。
今回もありがとうございました。バイバーイ。