最近引っ越しネタをずっとしゃべってるんですけど。
前にね、ちょっと話したんですけど(494.少しのコミュニケーションを大事にする)、今回の引っ越しをするのに「ジモティー」っていうアプリをめちゃくちゃ利用したんですよ。
試しに使ってみたらすげえ楽しくてさ。
それでめちゃめちゃ使ったんですけど、15回ぐらい使ってるかもしれないね。
なにがいいって、いや、良くないところを言うとすげえ手間がかかるんですよ。
もう買った方が早いよねってぐらい手間がかかるんですよね。
行かなきゃいけないし、時間を合わせなければいけないし。
メルカリとかは購入したら届くのを待てばいいんだけどさ、ジモティーの場合、「これにしよう」って思ったからといって買えるかどうかはわかんないんですよね。
出品者の人がいろんな問い合わせの中から「じゃあこの人に譲ろう」って決めたりするので、問い合わせをしても完全に無視されてしまうこともあるし、やり取りしてても他の人が買うことになっちゃったりもするし。
基本的にこちらが取りに行くから、日程調整みたいなこともしなければいけないから、ジモティーはね、ほんとに手間がかかるねって思うんだけど。
持ち主の人とちょっと会って、そこに取りに行って、受け取って使うっていうのが、コミュニケーションだったり、物語みたいなところがね、僕はやっぱりいいなと思って。
もちろん全部が全部そういうふうにしてはないですけど、ちょこちょこ使ってるんですよね。
そうやって手に入れるからさ、基本的に中古品なわけですよ。
でね、中古品ってね、これもまためんどくさいんですけど、いいなと思うのが、中古品を買ったりするってことは掃除をしなきゃいけないわけですよね。
基本的にきれいに使っているものであっても、やっぱり一回、きれいに洗ったりしなければいけないしっていう。
説明書もないのに組み立てなければいけなかったり、そういういろんな不具合があるわけですよ。
基本的に新品で買うってことならさ、メーカーがマイナス評価にならないように丁寧な説明書をつけて、簡単に使えるようにしてくれてるし、量販店なんかも自分のところで買ってほしいから、ちゃんと配送しますよっていうことを謳っていたり、Amazonなんかはもう、日程調整もする間もなく翌日には着いてたりするんだけども。
諸々のことを自分でやらなければいけないっていうのがあった時に、そのめんどくささによって、いろんなことを覚えるんですよね。
まず、取りに行かなければいけないってなった時に、自分があんまり行ったことない場所に行かなきゃいけないわけですよ。
電車で行くと、なんかやたらと遠くて時間がかかるっていうこともけっこうあるから、そこに自転車やバイクで行ったりして。
普段あんまり通ってない道とか行ったことのない場所とかにマップのアプリを駆使して行かなければいけなかったりすると、「こっちの方に行くとこういうふうに行くんだ」みたいなことをなんとなく覚えたりするし、中古家具を掃除してたりするとね、仕組みなんかもわかる。
「こういう仕組みになってるんだ」とか、そういうことも覚えられたりするし。
仕組みを覚えるようなことって、やっぱり自分でやるっていうことから生まれるよねって思うんですよね。
自分でやるのって、新品をAmazonとかで注文して便利に使うっていうよりは、非常に不便な状態で中古品を手に入れることによって、自分で考えたり、手間を割かなければいけないってことが増えて、いろんなことを覚えられるきっかけになるなってね。
今、自分でやらなくていいことが増えてるじゃない。
ごはんを食べるにもUber Eatsで運んでもらえるし、なにか物を買うのもAmazonで注文すれば届くし。
例えばさ、電子レンジを買うんだったら「電子レンジおすすめ」とかやるとおすすめのやつが出てきて、「これでいいか」ってリンク先で買えるわけじゃない。
でも、電化製品で中古を買うってなると、そもそもがその電化製品って何年ぐらい持つんだろうってことをまず調べなきゃいけないわけですよね。
あんまり古いのを買ってさ、あっという間に壊れちゃったらやだから、その家電製品がどのぐらい持つんだろうか、そのぐらい持つんだとしたら、どれぐらい前の製品だったら買っても大丈夫なのかな、とか。
そういうのを経験すると、一つひとつの家電製品の耐久年数とかもわかってくるし。
新品だったら、別に耐久年数もなにもゼロスタートなわけだから、それを買うしかないわけじゃない。
だから、耐久年数調べないじゃん。
そういう意味ではね、不便な方法でなにかを手に入れるっていうのは、いいような気がしますね。
だからといって、全部が全部不便なことやってたらさ、自分ができることが少なくなっちゃうからね。
そう考えると、便利なことと不便なことの組み合わせっていうことはあるかもしれないけれども、やっぱりなんでもかんでも便利にしない方がいいような気がしますね。
自分がスキルアップをしたり、なにかを覚えたりするっていう機会を減らしてしまう気がする。
例えば仕事で手に入れなければいけないスキルとか、趣味でダンスの踊り方を先生に教えてもらうとか、「自分の中で意図したもの」に関しても覚えられるけど、「意図せず覚えざるを得なかったこと」みたいなのって生じないじゃん。
便利に過ごしてるとね。
なにかこう、「ものを手に入れる不便な方法」とか、「人と会う不便な方法」とかね。
そういうことっていいような気がしますね。
あえてまったくスマホに頼らずに待ち合わせをするとかね。
そうすると、まわりの景色とかめちゃくちゃ覚えるしね。
スマホがあるとgoogleマップをずっと見て行っちゃうからね、全然道を覚えないんですよね。
だからね、ひとつ不便さを入れてみるっていうのはいいと思うね。
昔は不便なことが多かったからさ、そういったことっていうのは自ずといろいろ身についてきたんでしょうけども、今はどんどん便利になってるから、自分で身につけられることが逆に減っちゃってるような気がしますよね。
だからうちの父親なんかさ、ずっとカーナビのない車に乗り続けてるから、地の利がめちゃくちゃあるんですよね。
めちゃくちゃ道に詳しいんですよ。
ガラケー(※らくらくホン)使っててさ、ナビタイムで電車を調べたりもできないからね。
乗り換えとかもすごい詳しいし、何号車の車両に乗ったら乗り換えしやすいとかも逐一覚えてるんだよね。
そういうのって、別に調べれば覚えなくていいんだからいいじゃんってこともあるけど、やっぱり自分の頭の中に入ってるスムーズさってあるからね。
なにもわかんないことをいちからスマホで調べるってさ、けっこう手間じゃん。
だから何事も最低限知っておくっていうのって、スタートラインとしては大事だと思うんですよね。
僕はけっこう不器用だからね。
こんなこと言っておきながら、できないことの多いタイプなんですけど、だからこそ自分でやるっていうことを増やした方がいいような気がしたんですよね。
僕みたいな人間だからこそね。
皆さんも、日頃便利に過ごしがちな方ほど、不便な要素を少しずつ、わざと作ってみるっていうのはオススメだなって思いますね。
2、3ね、不便だからだったとしても、トータル別にたいしたことないですよ。
だって、昔に比べたら、それでもずいぶん便利だからね。
そんなわけで、今回は「不便のすすめ」ということで話してみましたけれども、もしよかったら、参考にしてみてください。
ということで、今回は終わりにしようかなと思います。
今回もありがとうございました。バイバイ。