この時期、年度末ってけっこう忙しくなりがちだなと思うんですよね。
お引っ越しとか控えてる方もいらっしゃると思いますし。
僕も今月引っ越しをしたわけですけれども、あと人事異動とかね、進学とかいろんな変化がある時期なので、なかなかバタバタするなと。
僕もすごいバタバタしててね、今月、この3月は今年度の中でも一番忙しいなっていう感じがします。
で、忙しくなってくると、ひとつひとつの行動を効率的に取りたいなっていうふうに思うじゃないですか。
有限な時間を、適切に使いたいなって思う。
その時に、ひとつひとつの作業のスピードを速くするっていうことって、まず初めに思いつくわけじゃないですか。
片付けるのを早くしようとか、洗濯物を干すのを早くしようとかね。
皿洗いとか、仕事も事務作業のスピードを上げようとか、スケジュール管理をしっかりしようとか、そういったひとつひとつのスピードを上げていく方向で時短を図るというか、時間の効率化を図ろうって思いがちだなと思うんですけども。
自分を振り返った時に、効率的に時間が過ごせない原因の一番大きなところって、合間の取り方じゃないかなと思うんですよね。
Aっていう作業からBという作業に移るときに「ちょっと休憩するか」って、この休憩が思いのほか長くなってしまったりっていうね。
そういうことってある気がするんですよね。
5分ぐらい休憩しようと思ったら1時間ぐらいYouTube見ちゃってた、みたいな。
これってね、現代病みたいなところがあるじゃないですか。
暇を潰すコンテンツが簡単に手に入る。
映画しか暇の潰し方がなかったらさ、映画見始めたら2時間になっちゃうから見ないじゃないですか。
YouTubeとかSNSとか見るのが好きな人は、「ここはもう1時間YouTubeで休むんだ」ってことでやるんだったら、別にそれは規定通りだからいいと思うんですけど、「あと5分だけってやって、5分で終わらないようなものがあるんだったら、その5分の休みではやらない」っていうことに決めないと。
ここはね、見積もりを間違う最大の原因なんじゃないかなって思うんですよね、僕の場合は。
で、もうひとつは、やっぱり決定疲れみたいなところですよね。
人間って、一日にすごい数の決定をしている。
一日に2万4000回くらい決定してるって言われてたりするので、ちっちゃいものとか含めればね。
その時に、決定の先延ばしによって時間がロスしてしまうっていうのがもう一個あるような気がしますね。
「あれってどうしようかな」って迷ってて、例えばなにか欲しいものがあったとしてね。
僕なんか引っ越したばっかりだからさ、家に置くものとか欲しくなったりするわけですよ。
例えば掛け時計を最近探してたんだけど、掛け時計が欲しいなと思った時に、ネットで検索するわけじゃないですか。
これにしよう、あれにしようって、いいのをいくつか見つけたなって思って、候補としてピックアップして、一旦保留にしておくか、なんてすると、またそのことに対して迷わなきゃいけない時間が生まれるわけじゃないですか。
その数個プラス、ほかにいいものがあるかもしれないなって。
そうすると、時計一個選ぶだけで何時間も時間を使っちゃうわけですよ。
だから、時計を決めるなら決めるで、今この時間で決めてしまおうってやらないと、いつまで経っても保留された決定事項によってじりじりと時間が食いつぶされてしまうので。
人間が2万4000回、ほんとになにかを決定しなければいけないとしたならば、最大限いい決定をするというよりは、「決定をするまでの尺で」最大限いい決断をするっていうふうにしないと、ズルズルと決定してないっていうことでね、持ち越しになってしまうっていうことがあるので。
そう、これだけたくさんの決定をしている人間だからこそ、そのひとつひとつの決定をするのに、どれだけの納期を取るのかっていうことをちゃんと決めた方がいいような気がしますね。
スケジュールを決めるっていうのはもちろん大切なんだけれども、スケジュールに沿ってバチッと行動できる人は、初めからそんなに効率化で悩んでないような気がするんですけど。
スケジュールを立てられないような人、ついその日暮らしで、なし崩し的にいろんなことをしてしまいがちな人は、次に取る行動に対して、どれだけの尺を使うのかっていうことです。
尺を決めるということは、尺の間になにかを決めてしまうということだから、それは大事にした方がいいような気がしますね。
ひとつひとつの作業をするときの、休憩のバッファの時間をきちっと決めるっていうことして、それを守る。
それを守れない暇の潰し方はしないっていうことと、なにかを決める際に決めるための納期を決める、納期を決定することのふたつが、効率化にとっては非常に重要なポイントだなっていうふうに思いますね。
僕自身があまり効率的じゃない人間だからこそね。
この忙しい時期、なかなか時間を効率的に過ごせないなっていう方は、ひとつひとつの作業のスピード感を上げるっていうんじゃなくて、それだと雑になっちゃうからね。
ひとつひとつの物事の納期を決めるっていうことと、時間を食いつぶしがちな暇つぶしで休まないっていうことですね。
自分が時間を食いつぶしがちな暇潰しのやり方をやるんだったら、もうがっつり休むっていう時間でやらないと、ここで何十分も見積もり間違いが出てしまうので。
これは本当に自戒の念を込めて話をするけれども、そういうふうにした方が、下手にひとつひとつの作業短縮をするよりも大きいんじゃないかなって思うので、今日はそんな話をさせていただきました。
今日はそんなところで終わりにしようかなと思います。
今回もありがとうございました。バイバイ。