昨日は墓参りに行ってきたんですよね。
うちの墓参りっていうか、妻の家系の墓参りに行ってきたんですけど、私と妻と娘とで、妻のお母さんと、妻のお父さん、義理のお母さんとお父さんの5人でね、できたんですね。
そんなに遠くないんですよ。
うちから遠くないっていうか、電車で行ける距離っていうぐらいの、同じ東京なんですけど。
午前中にお墓参りに行って、そのあと妻の実家に行って、妻のおじいちゃんがいますんで、そこでちょっとおしゃべりをして、そのあとみんなでご飯を食べに行って解散みたいな感じで、大体午後の2時とかね、そのぐらいには解散しちゃうんですけど。
これね、年に何回かやるわけですよ、お彼岸の時期とかね、そういった時にちょこちょこやるんですけど。
いつも思うんですけど、ごく、ゆっくりとした時間が流れますね、こういう時ってね、なんか特に、明白に話すことがあるわけじゃないじゃないですかね。
最近こんなことがあってさ、義理のお母さんがB’zが好きなんでね、バンドの、B’zのライブに行ってきて、こんなことがあったよとかさ、そんなこと話したり、そういえば誰々ちゃん結婚したらしいわよみたいなのとかね。
地元トークみたいな、その辺僕わかんないけど、なんかそういうたわいもない話をゆっくりするわけですよね。
で、お昼を食べに行っても、結構長いことメニューを選ぶんですよね。
これどうかな、あれどうかなってね、そんなに慌てて決めたりすることもないからさ、目的はお墓参りだしね。
お墓参りのついでに、みんなでちょっと一時過ごそうや、みたいなこと。
だから、ほんとにゆったりとした時間が流れてね、ご飯をおいしく食べて帰ってくるわけですけど。
そんな時に、僕、頭の片隅に、この時間を別のことにあてられるんだけどな、みたいな、思っちゃったりするんですよ。
例えばさ、この音声配信ひとつ取ったってさ、その時間があったらいっぱい録れるわけじゃないですか。
そういうことが頭をよぎったり、日程調整の連絡したいなとか、休みの日でもいろいろやることがあるわけじゃないですか。
そんなことが頭によぎるんだけど、まさかさ、ねえ、妻の両親がいる間に音声配信始めるわけにもいかないし、SNSピコピコやってるわけにもいかないから、基本的にスマホも開かないでさ、座ってお話を聞いてるわけですよね。
で、僕がしゃしゃり出てさ、いっぱいおしゃべりをするっていうのも、なんか変な感じだしさ。
だから、基本的にうんって聞いてるような雰囲気なんだけど、なんかね、その時間がいいなと思ったんですよね。
強引になにもできない時間、なにもできないって言っちゃいけないけど、妻のご両親との楽しいひとときなんだけど、自分が早くやりたいと思っていることはできない時間だし、その時間を過ごしたことによって自分の中になにか実りのある気づきを得ることもないし、なにか物事が進むこともないわけじゃないですか。
そういう意味では、別になにも事が動かない、ゆったりとしたただの時間が流れていくんだけども、それがね、すごいいいなと思ったんですよね。
自由に時間が過ごせてしまうと、休みの日であっても、いろんなことをしちゃうわけですよね、家のこととか。
あれを片付けたりできるなとか、子供と遊びに行こうとか、音声配信やろうとか、お芝居を僕はやってるからセリフを覚えようとか。
僕はめちゃくちゃ今熱心にThreadsをやってるので、Threadsをやろうとか、そういうこと、ごちゃごちゃ入れてっちゃうわけですよ。
それで小忙しいまま休日も終わって、また仕事が始まって、仕事の合間にまた他のいろんなこと片付けて、っていうループに回ってくんだけど、無理やり「なにもできない時間」が放り込まれると、この自分のせかせかした気持ちから、ちょっと解放されるんですよね。
だって、スマホも触れないしさ。
そう、無理やりスマホも触れないし。
話の内容に、こう言っちゃなんだけど、そんなに興味があるわけでもないけど、なんかうんうんって聞いてるみたいなね。
人ってこういう時間を過ごした方がいいね。
友達としゃべる時間っていうのは取るかもしれないけど、友達としゃべってると盛り上がっちゃってさ、ワーってテンション上がってしゃべっちゃうけど、そうでもないわけよ。
もうなにもしてないに近い時間なわけですよ。
こういっちゃなんだけどね。
そう、これはね、いいなと思うんですよね。
嗜好品ってあるじゃないですか。
「嗜好品」って調べてみると、「栄養を取ることを目的としない、楽しむことが目的の食品」のことを嗜好品って言うんですって。
お酒とかさ、タバコとかコーヒーとか。
お酒もコーヒーにも栄養価はあるよねっていうことはあるんだけど、その栄養を取ることを目的としないってことだから、楽しむための。
ケーキとかお菓子とかね、そういうの、嗜好品って言うらしいんですけど。
現代人に、この「嗜好品を楽しむ時間」っていうのが欠けてるよっていうのを、なにかの記事で読んだ気がして。
そうだな、昔のサラリーマンの、朝のイメージを思い出してほしいんですけど、お父さんが朝、コーヒーを飲みながら新聞を読んでるとか、ああいう光景って昔のテレビドラマとかでよくあったじゃないですか。
あれって、嗜好品の時間じゃないんですよね。
新聞を読んじゃって、その情報を取りながらコーヒーを飲んじゃってるじゃないですか。
じっくり、なにもせずにコーヒーをずっと飲むって、サラリーマンのイメージとしてはあんまりないんですよね。
特に、今はスマホがあるから、ちょっと時間があるとスマホを見て検索したりさ、ネット記事見たりさ、するわけですよね。
僕、タバコ全然吸わないけど、喫煙所とか見てるとさ、ただタバコ吸ってるっていうよりは、みんなタバコを吸いながらスマホ見てますよね。
だから、ただ嗜好品を楽しむ時間って、嗜好品自体は摂取してるんだけど、あんまりそういう時間ってないんだと思うんですよね。
さっきの話みたいな、義理のお母さんお父さんと、うちの家族の感じのね、ふわっとした時間みたいなのって、無理にでも作らないと、そういう過ごし方はできないんじゃないかなと思うんですよね。
誰かとお茶行こうぜって言ったら、お茶しながらしゃべることを目的にしちゃうし、自分ひとりで食べてる時っていうのはついついスマホ見ちゃったりね。
そうしないでさ、ただただ、「このコーヒーうまいね」って過ごす時間を意図して取るっていうのはね、やっぱりリセットされますよ。
その時間を過ごしたからといって、あの時、ご飯を食べた時になにもできなかったから、そのツケがほかの時間に回ってきてめちゃくちゃ忙しくなっちまったぜって、別になるわけじゃないわけですよね。
そういう、義理のお母さん、お父さんとご飯を食べる時間とかってさ、それなりに取られるけど、嗜好品を楽しむ時間なんて20分とか、そんなもんじゃないですか。
そのぐらいの時間はね、取った方がいいんだなって反省しましたね。
その時間を自分が惜しく感じちゃうっていうのも、なにかに侵されてるんだろうなって。
時間に、無駄に追われてるような感じがしてね。
これを聞いていただいてる皆さんはね、きっとお忙しく過ごされているんだろうな、なんて僕は推察するわけですけども。
是非、そういう時間がなかなか取れてないなって方はね、コーヒーとか飲んでると思うんですよね。
その時間なにもしない、本を読みながらもしない、情報はなにも取らない、アウトプットもしないっていうので過ごすっていう時間をぜひね、取っていただけるといいかなと思ったので、今日はこういうテーマでお話をしてみました。
僕がそれをおすすめしてるというか、僕がそれ足りてないんですよね。
そういう時間を取らなきゃなっていうふうに思ったという。
そういうことで、今回の配信を終わりにしたいなと思います。
今日もありがとうございました。バイバーイ。