オンライン喫茶 4th place
オンライン喫茶しゃびのオフなひととき(テキスト)

489.ついていい嘘はあるのか?

嘘をつくことってあるじゃないですか。
ついていい嘘ってあるのかなっていうことをね、ふと思ったんですよ。

嘘をつく割合とか頻度って、人によってかなりバラつきがあるんじゃないかなって思うんですね。
過去一度も嘘をついたことがない人っていうのはほとんどいないと思うし、全部嘘ばっかりついてますみたいな人もいないと思うんですよ。
じゃあ、どの程度嘘をつくのか。
いい嘘と、ついてはいけない嘘ってあるのか。
みたいなことを、うん、ふと思ってね。

これは答えがないんですけれども。
僕自身はたぶんね、かなり嘘をつくことが少ないほうじゃないかなっていうふうに思うんですよね。
自分が思いつく限り、これは嘘をつくなっていうパターンがひとつしか思い浮かばないんですよ。
僕は基本的には、だから嘘はなるべくつかないほうがいいっていうのが根っこにあるんですよね。

嘘をつくのって、自分にとってカロリーの高い行為で、嘘をつく場合って嘘をついたことを覚えてないといけないし、嘘をつくってことは、その嘘を正当化させるための論理も組まなければいけないわけじゃないですか。
相手に対して。
その論理が破綻しないように、その嘘を守り続けなかったら、嘘をついた意味がないわけじゃないですか。
だから僕にとっては嘘って高カロリーだからやりたくないんですよね。
基本的にそうだから、どっちかっていうと嘘はつかないほうだと思うんだけれども。

僕が嘘をつくパターンがひとつあって、なにかに誘われた時なんですよね。
特に飲み会ですね。
僕は付き合いだから飲み会に行くっていうことをほとんどしないんですよ。
ちなみに、僕は今の部署に2年間いるんですけれども。
たまに飲み会やるんだけれども、全部欠席してるんですね。
今の部署の会社の飲み会に全部欠席している人は僕1人しかいないし、なんならほとんどの人は全部参加してるんですよね。
あんまり会社の飲み会って欠席するもんじゃないよね、みたいな空気が古い風土としてあるから、基本的にほとんどの人は出席してるんだけど、僕は断っている。
それを断るのに嘘の理由で断ってるんですよ。

飲み会を立ち上げるということは、飲み会をやった方がいいっていうふうに思っている誰かがいて、でも一方で飲み会に出たくないっていうふうに思っている僕がいるわけですね。
僕は優先順位として、誰かと一緒にいてあまり楽しくなかったなって思いたくないんですよ。
僕はあんまり人が大勢すぎる場が好きじゃないので、そこに行って、僕は人のことが好きだから、そこにいる人たち一人ひとりのことは好きなのに、飲み会自体はあんまり面白くなかったなって思いたくないんですよね。
そんなふうに思う場に行くことに時間も費やしたくないんですよ。
マイナスしかないから。
結局、「付き合いが悪いやつだな」って思われなかったっていうプラスはあるけれども、それ以外は全部マイナスなんですよね。

でも、その時に自分が「僕は飲み会って行きたくないんですよね」と表現することって果たして必要なのかなっていうふうに思っていて。
それだったら、僕はちょっとプライベートで色々忙しいと。
実際に僕、演劇とかやったりしてるから、忙しいっちゃ忙しいしね。
で、そういうことをやってるっていうのも言っているし。
「じつは、もう今日は外せないテストリハーサルがあって行けないんですよ」とか、「その日はちょっと制約があって抜けられないんですよ」みたいなことを言って断るようにしてる。
そのほうが、「行けないんだったらしょうがないよね」って。
「そういえばお前は結構忙しいもんね、プライベートでも」っていうふうにしておいたほうが、飲み会を企画している、やりたいって思っている側も嫌な気持ちにならないし、こっちも別に言わなくてもいい意思表示をしなくて済むから。

それは僕が決めて、必ず「用事があって行けません」と。
それはね、毎回全部用事があるなんてさすがにないだろうと思っている人ももちろんいるとは思うんですけど、それはどっちかっていうと、エチケット的に嘘をついてるみたいな。
うん、そういうところがあるんですよね。
「調整します」とか言わない。
「この日はもう先約があって無理なんですよ」、「演劇の〇〇があって無理なんですよ」みたいなことを即座に言うようにしている。
変にモゴモゴすることによってさ、こいつ、ほんとは違うんじゃないかな感を出す必要もないから、もう即答で断る。

どうなんですかね、皆さんの「嘘」っていうところについて、よく嘘つくよっていう人もいるかもしれないし、自分の中で信念があって、こういう時は嘘つくよっていうのもあるかもしれないから。

ただ、初めに言ったけど、嘘をつくこと自体って、カロリーの高い行為なんですよね。
だから、僕もその日に用事があるって言ったのに、「なんだお前、飲み屋の近くをうろうろしてんじゃねえか」みたいなことはあっちゃいけないから、ちゃんと自分は用事があるように振る舞って、その人たちと会わないようにしなきゃいけないわけですよね。
嘘をつくからにはね。

でも、嘘って、大切なことだなと思うんですよね。
どういう時に嘘をつくのか。
逆に言うと、なんかちょっとやましいからって言って、適当に嘘ついちゃう人っているじゃないですか。
あれはやっぱり自分の首を絞めるっていうふうに思うんですよね。
嘘ってバレやすいから。
「あいつ、こう言ってるけど、あの時の話と整合性取れないな」っていうのは容易に起こるわけで。
だから僕は、なんだろう、便宜につくっていうのはあんまり意味がないというか、コスパの悪い行為なんじゃないかなっていうふうには思うけれどもね。
このあたり、皆さんの立ち位置とかね、聞かせてもらいたいな、なんていうふうに思いますね。
逆に、癖で漫然と嘘ついちゃうみたいなね、そういうのはある程度正せたほうがいいような気がするなとも思うし。

ただ、嘘ってさ、病気の一種であったりもするんだよね。
なんだっけ、ミュンヒハウゼン症候群だっけ。(※1
なんかあるんだよね。
(病気ではないのに)自分が病気だって言っちゃうみたいな。
そういう病があったり、いわゆる虚言癖的な病もあったり。
だから、「嘘つくのは良くないよね」みたいなのは、杓子定規に言うべきでもないんだけどさ。
その人の症状もあるかもしれないからさ。

そういう深刻な話じゃないんだとしたら、僕はね、自分が嘘をつくシーンっていうのは、明確に定義してたほうがいいような気がする。
そうしないとさ、迷いが生じるじゃん。
僕は、飲み会とか、そういうのに誘われた時だけ嘘をつくというのを、自分の中で自動操縦的にしてるって感じなんですよね。
逆に、「これは嘘をついたほうがいいのか、つかないほうがいいのか」っていうのを臨機応変に判断するのも難しいような気がするから。
「やっぱり嘘はよくないよ」っていうふうには思わないけど、嘘をつくんだったら、自分が嘘をつく発動条件を定義しておいたほうがいいような気が僕はしてるの。
でね、今回はそんな話をしてみてるんですけど。

ただ、僕の中に「嘘をつくときは、自分が嘘をつくのにちゃんと定義付けをするべきだ」っていうこの理論に、すごい自信があるわけでもないから、うん。
なにか意見があったらね、教えてもらえると嬉しいです。
今回は「嘘」というテーマでちょっと話してみましたが、僕はそうしてるよっていうだけで、それがいいことなのかどうかはよくわかんないっていう、そういうお話です。

はい、今日はそんなところで終わりにしようかなと思います。
今回もありがとうございました。バイバイ。