この1年ちょっとぐらい、チョコザップっていうジムに通ってるんですね。
チョコザップってあちこちにあるんですけど、僕が通っているのはうちの近くにあるところで。
そうすると、僕も似たような時間に行くので、同じ人がよくいるんですよね。
自分とルーティンが似てる人が運動してるわけですよ。
いつもこの人いるな、なんて見ながら過ごしていたり、そうするとたまに、新しい人が入ってきたりで、いつの間にか誰かが来なくなったりみたいな、そういう入れ替わり立ち替わりがあるんですよね。
それでちょっと思ったことがあって。
僕は僕で淡々とやっているんですけど、毎回顔を合わせる人がいて。
で、その人ね、こう言っちゃなんだけどね、すごい太ってるんですよ。
ものすごい太ってる人で、なんとなくね、「荒れ地の魔女」っぽい感じの人なんですよね。
「荒地の魔女」って知ってますかね。
「ハウルの動く城」で美輪明宏さんが声を演じている役の人なんですけど、なんか、そんな感じの体型の男の人なんですよ。
すごい太ってるから、あんまり機敏な動きができなくて、なんかすごく、だらっとした感じでいつも自転車漕いでるんですよね。
自転車漕いで、腹筋やって帰っていくんですよ。
自転車漕ぐのと、腹筋やるのしか毎日やらないし、あんまり、めちゃくちゃ一生懸命やってるって感じじゃないんですよね。
いつもね、麻雀の動画を見ながらやってるんですよね。
麻雀好きなんでしょうね。
1年以上行ってますけど、ずっと見かける人で。
たぶん僕より前から来てるから、何年か通い続けてるのかなっていうふうに思うんですけど。
今でも太ってるんですけど、でも、1年ちょっと経って、ちょっと痩せてきてるんですよね。
やっぱり成果があるんだなって。
そんなに、めちゃくちゃ頑張ってるって感じじゃないんですよ。
まあ、ルーティンだからね、みたいな感じで、ストイックな感じじゃなくやってるんだけど、やっぱり成果が出てきてるんですよ。
一方で、あんまり成果が出ない人の特徴っていうのを、僕はひししと感じるところがあって。
たまに新しい人が入ってくるじゃないですか。
新しくチョコザップに入った人とかね。
そういう人で、めちゃめちゃ張り切る人いるんですよね。
ルームランナーを一番早いスピードにして、ダダダダッて走って、筋トレの機械も重いのにして、苦しそうにやってる人とかっているんだけど、そういう人ってね、ほとんどが早い段階で来なくなるんですよね。
初めの一週間ぐらいは頑張るんだけど、大変じゃないですか。
で、嫌になっちゃうんだと思うんですよね。
自分のルーティンの中に「一生懸命頑張る」がないから。
初めの1回か2回って新鮮だから、アクティビティみたいな感じで頑張れるんですよ。
でも、それを一年やるってなった時に、昨日今日で筋トレ始めた人なんて別に筋トレが好きなわけじゃないからね。
筋トレ好きだったらもっと早く始めてるわけで。
好きじゃないけど痩せたかったり、筋肉つけたかったり、運動不足解消だったりして始めてるわけだから、その目新しさがなくなっちゃった時に、そんな強度では続かないんですよね、絶対に。
そうすると、今までめちゃめちゃ頑張っちゃってたから、頑張りを下げると、自分がサボってるような気になるから、下げられないんですよ。
そうすると、億劫だからいいやって言って、1日2日サボるようになっちゃって。
で、1日2日サボると、自分の中での完璧性が失われていくから、もう来なくなっちゃうんですよね。
大事なのって、すごく強度を上げて頑張るっていうよりは、ある種だらだらっとでもいいから続けていくっていうことだなと思うんですよね。
荒れ地の魔女さんを見ててすごい思うんですけど、彼もたいして頑張ってる感ないですけど、でも毎日来るのっていうのはやっぱり大変なわけじゃないですか。
でも、もしかしたらその麻雀の動画を見るっていうのは、自分は好きだから、それを楽しみにしてやってるかもしれないですよね。
そういう折衷案で続けてるのかもしれないなっていうふうに思うんですよ。
急激に痩せてるわけでもないから、食生活をめちゃくちゃ摂生してるわけでもないのかもしれないし。
やっぱり、内容よりも続けていることの方が大事なんですよね。
じゃあ、続けるってことができた時に、今度は内容を上げていった方がいいと思うんですけど。
順番としては、内容を先に持っていかないで、続ける方を先に持っていってから内容を良くしていく方が良くて、内容がいいのに続かないんだったら、内容が悪くても続いてた方がまだいいんだと思うんですよ。
なにか始める時に、自分が始めたことの価値を高めたいがあまりに、いろんなことをやろうとしちゃうんだけど、できるだけそれはね、我慢した方がいいような気がします。
目新しさはある程度、物足りないぐらいにした方がいいような気がしますね。
僕も筋トレ好きじゃないんですよ。
苦しいの、やだからね。
だから、あんまりいろんなことをやろうっていうふうに思わずに、あるもの全部はやってないですし、自分の目的に沿ったことだけやるようにしてると続いてたりもするから。
特に自分が好きなことだったらいくらでも続けられるからいいかもしれないですけど。
あんまり好きじゃないけど、必要に迫られてなにか始めるというものに関しては、ほんとに最初は効果がなくてもいいから、ハードル下げた方がいいと思いますね。
初めの1ヶ月は全然効果がなくてもよくて、続けたっていうことだけが大きな効果だから。
痩せたっていう効果じゃなくて、続けたっていう方の効果を先に目指して頑張って、そのあとで実際に痩せるっていう目的で走ったりするんだったら、そっちを目指すっていう方がよほど効率的だなっていうふうにね、まわりの人を見てて、めちゃくちゃ思いましたね。
やっぱりね、めちゃくちゃ効果が出てる人っていうか、すごいマッチョな人とかは、科学的にトレーニングしてるっていうか、フォームも綺麗だし、やりすぎてもないし、そういったいい形でやるようにはなってる。
初めからそれをやるのは難しいから、初めは続けるだけで、続けてからどうやったらどんどん良くなっていくのかな、みたいなことを工夫していくのがいいんじゃないかな、なんてね。
なにか自分に目標があるっていう時は、その目標に対しての進捗状態、状況を追うっていうよりは、その目標に向けて、なにかが継続されているっていう状態をまずは目指す。
「効果を目指さずに」っていうところが大事なんじゃないかなと思ったので、今日はそんな話をしてみました。
やっぱり、効果っていうのはさ、人間って得たいからね。
効果が得られたと思うと興奮するから、効果を得たいと思っちゃうんだけども、最初は「継続した」っていう効果を目指した方がいいよっていう、そういう話でした。
はい、今日はそんなところで終わりにしようかなと思います。
今回もありがとうございました。バイバイ。